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スタッフコラム

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2018年6月

「噛む・飲み込む」が困難な方への栄養食事相談

2018年6月

障がい者・難病リハビリ病棟を担当している、管理栄養士の柴です。

栄養科では入院中や退院後の食事についてご不安がある患者様・ご家族に向けて、栄養食事相談を行っています。今回はその一例として、噛む力・飲み込む力が弱っている方に向けた栄養食事相談についてご紹介させていただきます。

加齢や病気の進行によって、噛む力・飲み込む力が徐々に落ちてくる患者様が多くいらっしゃいます。これらの力が落ちてくると窒息や誤嚥(食べ物などが、誤って気管に入ってしまうこと)の危険性が高まります。そこで、入院中は患者様の状態に合わせて嚥下調整食(噛む・飲み込みやすく調整した食事)を提供しています。

この嚥下調整食は外出時や退院後にも必要となります。しかし、いきなり嚥下調整食といわれてもすぐにピンとこないかもしれません。

「どんなものなら食べられるのだろう。」「どんな風に料理すればいいのかしら。」などの疑問を解決するために栄養食事相談を行っています。

〇栄養食事相談の様子

患者様の噛む力や飲み込む力に合わせて、具体的にどのような食材や調理方法であれば食べられるのかを説明しています。実際に、当院で提供している嚥下調整食を試食して、軟らかさを体験していただくこともあります。

「食べて良いものはわかったけれど、作り方がわからない」など調理に不安がある方には、調理実演を交えながら、調理のポイントをお伝えします。また、調理負担が軽減できるような調理済み食品の購入方法なども紹介しています。


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入院中も退院後も安心・安全に、そして楽しく食事が食べられるように管理栄養士として、これからもサポートしてきたいと思います。食事でお困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。

栄養科ホームページ

「世界ALSデーを前に考えること」 看護科長 相川依子

2018年6月

6月21日は「世界ALSデー」です。

ALSは筋萎縮性側索硬化症という難病で、当院の障がい者難病リハビリ病棟にも入院されている方が3~5名いらっしゃいます。また在宅療養をしながら在宅サポート入院(レスパイト入院)の利用をされている方も多いです。

2014年アイスバケツリレーで少し皆様の記憶に残っているのではないかと思います。

これは氷水をかぶってALSの事を広めるリレーをしていると思った人もいるかもしれませんが、本来は、ALSの研究のために「ALS協会に100ドルの募金をするか、氷水をかぶるか」という選択をしてもらうことでした。

どちらかというと、氷水をかぶってALSを知ってもらうという意味合いが強くなってしまったように感じます。それでも有名なハリウッド男優や女優さんが参加したことにより、知名度が少し上がったようです。

また2017年は、ドキュメンタリードラマ『ギフト 僕が君に残せるもの』という元アメリカンフットボール選手がALSと診断されてから、生まれてくる子供への贈り物としての映像が話題になりました。

そして、世界ALSデーin NAGOYAでは「ごろんとなろう」というイベントがありました。これは身動きせず5分間のごろんとは「体が動かない」ことがどういうことなのかを、5分間身動きせず寝ころぶことを通して体験してもらうという趣旨でした。

世界ALSデー in NAGOYA みんなでゴロンしよう!

https://goron.jp/  世界ALSデー in NAGOYA みんなでゴロンしよう!

2018年度の「世界ALSデー」はどのような企画が考えられているのでしょうか。今年はさらに企画が増えています。

「6月21日の"世界ALSデー "に向けた音楽イベント【MOVE FES. 2018 Supported by Hard Rock Experience】が6月19日、東京・豊洲PITにて開催」

さて、2018年3月14日に物理学者のスティーブン・ホーキング博士が76歳で死去したことも皆様の記憶に新しいと思います。

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スティーヴン・ホーキング博士
出典 https://www.businessinsider.jp/post-163902
lwpkommunikacio/flickr

ホーキング博士は21歳でALSと診断され余命は2年と告げられました。その後約55年医師の宣告をはねのけ、ブラックホールと宇宙に対する科学者の捉え方を変えてきました。

科学への貢献のみならず、強烈な政治的発言と辛らつなウィットに富む名言を持つ人です。

そこで、スティーブン・ホーキング博士の言葉から抜粋して紹介します。

◆障がいについて

「体に障がいを持つ人に対する私のアドバイスは、集中すればうまくやれるということ、そしてできないことを後悔しないこと。体だけでなく、精神にまで障がいをもたらしてはいけない」

◆自由意思について

「全てが運命で決まっていて、何も変えることができないと主張する人でさえ、道路を渡るときには左右を確認する」

◆3人の子供たちへのアドバイス

「1つ、星を見上げること、足元は見るな。2つ、仕事を決してあきらめないこと。仕事は意味と目的を与えてくれる。仕事がなければ人生は空虚。3つ、幸運にも愛を見つけることができたら、その存在を忘れず、投げ出さないこと」

◆壁にぶつかった時

「行き詰っても、逆上してはいけない。何が問題かを考え、他の方法を試す。前に進む道を見つけるのに何年もかかることもある。ブラックホール情報パラドックスには29年かかった」

ホーキング博士だけでなく患者さんの言葉は心に響いてきます。

当院に入院している患者さんも私たちに語りかけてくれます。

だからこそ私たち看護部の理念は「患者の声を心で聴き、感じ、思いやり寄り添いながら観て(観察)考えることができる。そして、その手で技術が実践できる看護・介護を提供します。」なのだと思います。

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