愛情と熱意のお陰で積極的にリハビリに取り組めるようになりました
2022.01.14
4月の初め、弟が倒れ何日も誰にも気づかれず生死の境を彷徨っていたかと思うと不憫でなりませんでした。鶴巻温泉病院は言語回復にも力を入れ優れたリハビリ病院であると勧められ、受け入れていただけた時はほっとしました。それでも私達姉のことも分からず、不自由な右足を無意識に動かし、柵を乗り越えてしまいそうな様子に絶望的な思いでした。
転院当初はリハビリも拒否していたようですが、先生方や理学・作業療法士の方々の愛情と熱意のお陰で積極的にリハビリに取り組めるようになりました。できることが少しずつ増え、面談の度に治療やリハビリの様子を丁寧に説明してくださいました。車椅子で移動し、自分でトイレに行き、杖を使って歩けるまでになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。6ヶ月が経ち、元の1人暮らしに戻るには本人も私達家族も不安なため介護施設に移りましたが、今はまだ環境の変化に馴染めないでいるようです。退院時、理学療法士のTさんがおっしゃっていた「ここからがスタートです」という言葉に考えさせられ励まされます。弟が自分なりの楽しみを見つけ、明るく生きていける事を願い寄り添っていきたいと思っております。お世話になり本当にありがとうございました。
(2021年 ご退院・回復期リハビリテーション病棟)