妻と私の心の「マイホーム」でした
2021.09.08
単身赴任先で妻が突然病気を発症し、半年弱の入院後に鶴巻温泉病院を紹介されました。妻も私も途方に暮れて絶望感にとらわれていましたが、6時間ほどかけ介護タクシーでやって来た病院には明るい朝の光がいっぱいで、元気な職員さんの声であふれていました。「この病院なら安心だ」と心から思えました。
それから7年弱、治療、看護、介護と妻を守っていただいた方々は総数で100人は超えるのではと思います。最期まで妻が人間らしく生き、研究者としての人生を全うできたのは、そのようなおひとりおひとりの温かい支えによります。おひとりおひとりに直接お礼を申し上げられませんが、この場をお借りしお礼申し上げます。とりわけ主治医のN先生には、常に適切な対応をしていただき、何回も生命の危機を乗り越えることができました。深く感謝申し上げます。患者本位の病院を目指しておられるので、車椅子散歩や介護タクシーでのドライブなども幅広くお認めいただき、妻も私も楽しい時間を過ごすことができました。季節ごとのイベントやレクレーションなども心を明るくしてくださる工夫に満ちていました。鶴巻温泉病院は、「ホスピタル」にとどまらず妻と私の心の「マイホーム」でした。これからも何らかの形で繋がりを持っていきたいと思います。コロナ禍で大変さが続いていますが、皆様お元気で入院患者の皆さんに幸福をお届けください。ありがとうございます。
(2021年 ご退院・障がい者・難病リハビリ病棟)
(