障がい者・難病リハビリ病棟の取り組みをお伝えします
障がい者・難病リハビリ病棟では、重度の障がい者や、進行期の難病、特に神経難病の患者さまに、医療・看護・介護・リハビリテーションを通して、多職種で、その人らしく生きるためのお手伝いをしています。在宅療養中の方には在宅サポート入院(レスパイト入院)をご利用いただいております。
薬剤科の業務紹介
薬剤科では調剤業務・病棟業務・医薬品管理業務を中心として、薬が関わるものには全て薬剤師が関与することを目標に業務に取り組んでいます。
処方監査や薬剤管理指導業務(服薬指導)だけではなく、薬の血中濃度を解析すること(TDM)で適切な投与量を提案するなど、薬物治療を安全に提供できるよう積極的な業務を行っています。
当院では入院患者さまの薬は全て薬剤師が患者さま1人1人に合わせた形で調剤し、管理しています。
患者さまが持参された薬の管理について
今回は障がい者・難病リハビリ病棟へ入院される患者さまの薬の管理についてご説明します。
<薬をお預かり>
入院の際、現在内服している全ての薬を薬剤科でお預かりします。その際、アレルギーや副作用・薬の内服方法などを患者さま、ご家族さまに確認させていただきます。
薬剤師が直接お預かりすることで薬同士の飲み合わせを確認することができます。複数の病院からの重複している薬を発見することもあります。
患者さま、ご家族さまからいただいた情報をもとに持参された薬の調剤を行います。調剤終了後、薬剤師が患者さまの薬を薬剤カートにセットします。
<お預かりした薬を調剤>
栄養科の取り組みについて
栄養科では、患者さまがその人らしく生きることを支援していく為に1人1人にあった食事を安全に提供することを目標にしています。
イベント食~季節を伝える食事~
当院では、季節や行事に合わせて毎月イベント食を提供しています。今回は、お正月のおせち料理を一部写真でご紹介します。
患者さまがのどに詰まらせたりしないよう、べたつきを抑えたお餅を厨房スタッフが手作りしています。
また、イベント食の際には季節や行事に合わせたイラストとイベント名を載せたイベントカードを患者さま一人ひとりのお盆に添えています。>患者さまから「もらったカードは全部大事にとってあるよ」と言葉をかけていただくこともあります。イベント食を楽しみに待っていてくださる患者さまがいると思うと、とてもうれしく、明日からまた頑張ろうというやりがいにもつながります。
入院中は、病棟や病室での生活が中心となり、季節の変化を身近で感じることが難しくなります。食事から季節や時間の流れを感じていただけたらうれしいです。
リハビリテーションの紹介(1)
今回は、障がい者・難病リハビリ病棟におけるリハビリテーションについてお話します。当病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、レクリエーショントレーナーが、それぞれ専門的なリハビリテーションやサービスを提供しています。
理学療法 (Physical Therapy)
理学療法では、寝返り、起き上がり、立ち上がりや歩行など日常生活で行う動作の維持・向上を目指して実施しています。
必要に応じて公共交通機関を利用した外出練習やゴルフの練習を行うなど、個々人に合わせたプログラムを組んでいます。