診療部より

リハビリと療養に携わる医師のリレーエッセイ

リレーエッセイ

vol.2 回復期リハビリテーション病棟・・・スタート
2009.02.11
病院全景
介護力強化病院という、療養型病床群(今の療養病床)の中に介護に力を入れた(介護職員を多く配置して介護に重点を置いた、特例許可老人病院等)病棟が制度にありました。当院では、この制度を導入し、更にリハビリテーション強化病棟をモデル的に展開していました。これは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士も重点的に配置し、在宅復帰率30%を目指し、チーム医療を運営の基盤としている病棟でした。

 
この平成2年の頃は、脳卒中を患われた方はリハビリテーション病院を転々と転院され、入院できる病院が無くなり、最後に当院に入院されました。そのような方に対しても、もう一度、"身体の機能の改善に見込みは無いのか?"、"福祉用具など使用し代償手段により獲得できる事は無いのか?"、"社会資源の活用により在宅に帰る事が出来るチャンスは無いのか?"といった事を一生懸命考えて実行していました。

脳卒中を患われて1年以上経過し、当院に入院された時点では全て介助が必要な状態であった方が、1年かけて歩行車と補装具を用い3メートルを重度の介助で移動可能となりました。さらに住宅改修にご自宅へ伺い、訪問看護からリハビリテーションが出来るように介護老人保健施設へ通えるようにサービスを調整したことで、退院後3年(発症後5年)で奥様の介助でトイレまで見守りにて歩いて行けるまでになられました。

そのようななか、平成12年度の診療報酬改定で回復期リハビリテーション病棟が制度として新設さました。鶴巻温泉病院では、新たに回復期リハビリテーション病棟という機能を始めたというより、今まで行なっていたことに対して、制度がバックアップされた状態での回復期リハ病棟のスタートになりました。(2007.9 記)

診療部 統括診療部長 第1診療部長
今西 剛史

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