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鶴巻温泉病院 〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1 TEL 0463(78)1311

診療部より

vol.2 脳血管障害 脳卒中のリハビリ「P物質と誤嚥性肺炎」

vol.2 脳血管障害 脳卒中のリハビリ「P物質と誤嚥性肺炎」

2007.03.13
ドパミン
「ごえん」という言葉を聞いたことはありますか。漢字で書くと「誤嚥」です。「嚥」は嚥下(えんげ)の「えん」です。つまり、「誤って飲み下すこと」を指します。 これは子供が間違えて洗剤を飲んだりすることではありません。脳卒中などの原因で、食べ物や飲み物を正常に摂取できなくなる現象です。

普通はごくんと飲み込むと食べ物はノドから食道に入り、胃に辿り着きます。ところが障害があると一部がノドから気管に入り、最悪の場合は肺に侵入し、ひどい肺炎を起こします。最近の研究で解ってきたことは、脳の基底核というところに障害が起こるとドパミンという物質が減少すること、その結果、頸部の交感神経節において「P物質」の合成も低下してしまうこと、これにより嚥下反射と咳反射が抑制されてしまうこと、こうして不顕性誤嚥という、食べ物や唾液のわずかな誤嚥が日常的に起こりやすくなることです。

ある調査によると不顕性誤嚥の見られる人は7倍もの高率で肺炎になりやすいそうです。肺炎予防策として、P物質やドパミンを増やす薬、口腔内の細菌を減らす方法などが効果を上げていますが、薬剤は現在、保険未適応です。

当院では脳卒中の方々のリハビリテーションを積極的に行っております。嚥下障害にも目を配り、診断のためのテストを行い、問題のある患者様については多職種参加の検討会を開き、安全に食事が行えるよう最善の対策を立て、肺炎予防・栄養改善に努めております。

診療部 長山 隆
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