診療部より
リハビリと療養に携わる医師のリレーエッセイ
リレーエッセイ
vol.1 神経難病 ノーマライゼーションと神経難病リハビリ
2007.12.07
私の専門領域である神経難病も、病期が長期にわたるため入院が長くなることや、重度障害による介護負担、高価な薬剤などの諸問題があり、現行の医療保険制度下では利益率が低いため、障害を乗り越えて生きる患者さんをサポートする施設は多くはありません。これでは医療経済優先であると言わざるを得ません。

医療の世界にも、数の原理や経済学が必要とされてくることは、時代の流れであるとは思います。しかし扱われるのは人の命であり、人生です。本来は‘ノーマライゼーション’の視点を持って、病状や障害の重さに比例して手厚く支援しなければならないはずです。
この医療情勢の矛盾点に、鶴巻温泉病院は真剣に取り組んでいこうと考えています。次回以降その概要についてお話をさせていただきます。
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診療部
皆さんはNormalization(ノーマライゼーション)という言葉をご存じですか?
社会福祉におけるその言葉の意味は、地域社会の皆が普通に、当たり前にしていることは、可能な限り同じようにできるように地域社会が生活環境を整えることで、社会福祉の基本理念です。例えば私たちが電車に乗れるのが当たり前なように、車椅子の方も当たり前に乗れるようバリアフリー化することなどもその一つの考え方です。しかし最近の医療はこの視点に立って進められているでしょうか?