menu
鶴巻温泉病院 〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1 TEL 0463(78)1311

診療部より

vol.1 脳血管障害・・・「変貌する脳卒中」

vol.1 脳血管障害・・・「変貌する脳卒中」

2007.01.27
長山診療部長
少し前まで脳卒中は軽症化したと言われていたのに、最近では再び重症化してきているらしい。「成人病」から「生活習慣病」へと、つまり「早期発見」から「予防」へと考え方が変わり、自覚症状がなくとも高血圧の治療は受けるものという意識の高まりの中で、重症の脳出血が減少したと言われていた。

代わって、人口の高齢化に伴い、比較的症状の軽いラクナ梗塞と呼ばれる軽症脳梗塞が増えていると聞かされてきた。そういう実感もあった。ところが、である。
脳卒中データバンク(日本脳卒中協会)の解析によると、脳塞栓症というタイプの重症型脳梗塞が増えているという。そういえば確かに以前に比べると、そういう患者さんを多く見かけるようになった。長嶋監督も小渕総理もこれだったな。

そうか、やっぱり増えていたのか。この原因はやはり人口の高齢化と関連しているらしい。高齢者ほど心房細動という不整脈が増える。これに罹ると心臓の中に血の塊(血栓)が出来て、何かの拍子にそれが大動脈の方へ流されていき、終いに脳や腎臓などの細い動脈で詰まってしまい(塞栓)、脳梗塞などを起こす(危険度2~7倍)。多くの場合、前述のラクナ梗塞に比べ詰まる血管が太いので梗塞の範囲が大きくなりやすく、麻痺はもちろん高次脳機能障害(失語症など)も起こすことが多い。したがって致命度も高いし後遺症も深刻なのだ。くわばらくわばら。

予防薬はワルファリンです。危険度を61%も減らすことが出来ます。不整脈のある人は是非、専門医にご相談を。

診療部 長山 隆

戻る
  • 院長ブログ
  • 私たちのサービス
  • 看護師採用情報
  • リハビリテーション部採用情報
  • わかりやすく解説 病気に話
  • 知って得する身体の話