リハビリテーション | レスパイト入院 | 神経難病緩和ケア
日本では一年間におよそ人口10万人あたり1-2人の方が発症しているといわれ、その7割以上の方に、発症に先立ち、風邪や胃腸炎のような症状がみられます。これは、GBSの症状ではなく、発症の引き金となる先行感染と考えられています。
菌などが侵入した際、私たちの体はこれに対抗しようと様々な活動をしますが、その一つに「抗体」の産生があります。例えば侵入した菌に特有な構造に合う抗体を体内で増やし、菌に結合させることよって活動を阻害したり菌を破壊したりするのです。GBSの発症原因の一つとして、この抗体が有力視されています。
菌などに特有な構造、あるいはこれに大変よく似た構造がたまたま体内にあった場合、抗体はそれが自分のものであっても攻撃してしまうのではないか、といわれているのです。この構造の研究は今盛んに行なわれていて、例えば、しばしば食中毒の原因となるキャンピロバクターという菌の一種である、C. jejuniの一部と、ヒトの運動神経細胞の構成成分とが似ているといわれています。ただし、C. jejuniに感染した人がすべてGBSを発症するわけではなく(感染者約1000人に1人ぐらい)、遺伝子など何らかの個人差が関わっているのであろう、と考えられています。ほかにもいろいろな菌やウイルスの先行感染があげられています。
また、細菌によって活性化した免疫担当細胞が炎症に関わるタンパク質を放出したりすることによっても神経細胞の障害が生じるとも考えられています。
治療は、現在一般的に、免疫グロブリン製剤の大量投与療法、または血液浄化療法が施行されています。免疫グロブリン製剤投与のほうが、血液浄化療法よりも簡便で重篤な合併症が少ないといわれています(ただしこの製剤はヒトの血液から作られており、現在は知られていない何らかの感染症にかかってしまう危険はあります)。 そして、効果としてはどちらも同じように有効、しかし併用しても相乗効果はない、という研究結果が出ています。
GBSは、的確な診断と速やかな治療開始が大切です。異常を感じたときはできるだけ早く神経内科を受診することをおすすめします。
また、予後に大きな差があることもこの病気の特徴です。神経症状の進行そのものは通常2-4週間程度でピークを迎えますが、そのあとの回復の仕方が異なっており、治療によく反応し、ほとんど後遺症なく短期間の入院で社会復帰できる方もいれば、初期の治療が済んだあとに長期間リハビリテーションが必要となる方もいます。特に四肢が麻痺になってしまった方や、呼吸不全となり人工呼吸器をつけたような重症の方の場合は、その離脱を含め、退院までに長い時間がかかることがよくあります。
ところが現在、リハビリテーションを主目的として急性期病院で入院を長期継続することは非常に困難です。回復期リハビリテーション病棟を利用し、集中的にリハビリテーションを行なうのも良いことだと思いますが、必ずしも神経内科医が担当となるわけではなく、ゆっくりとした回復のため、回復期期限内では、症状が十分回復していない段階でリハビリを打ち切られてしまうことすらあります。
たとえ結果として歩行障害などの後遺症が残ることになるとしても、どこまで回復するのか、神経内 科医が担当し、神経伝導検査など客観的な指標を用いて専門的見地から経過観察しながら、十分時間をかけてリハビリテーションを行なった上で、判断する必要があると考えています。当院では、こうした治療環境の提供にも力を入れています。
日本では一年間におよそ人口10万人あたり1-2人の方が発症しているといわれ、その7割以上の方に、発症に先立ち、風邪や胃腸炎のような症状がみられます。これは、GBSの症状ではなく、発症の引き金となる先行感染と考えられています。
菌などが侵入した際、私たちの体はこれに対抗しようと様々な活動をしますが、その一つに「抗体」の産生があります。例えば侵入した菌に特有な構造に合う抗体を体内で増やし、菌に結合させることよって活動を阻害したり菌を破壊したりするのです。GBSの発症原因の一つとして、この抗体が有力視されています。
また、細菌によって活性化した免疫担当細胞が炎症に関わるタンパク質を放出したりすることによっても神経細胞の障害が生じるとも考えられています。
治療は、現在一般的に、免疫グロブリン製剤の大量投与療法、または血液浄化療法が施行されています。免疫グロブリン製剤投与のほうが、血液浄化療法よりも簡便で重篤な合併症が少ないといわれています(ただしこの製剤はヒトの血液から作られており、現在は知られていない何らかの感染症にかかってしまう危険はあります)。
そして、効果としてはどちらも同じように有効、しかし併用しても相乗効果はない、という研究結果が出ています。
GBSは、的確な診断と速やかな治療開始が大切です。異常を感じたときはできるだけ早く神経内科を受診することをおすすめします。
また、予後に大きな差があることもこの病気の特徴です。神経症状の進行そのものは通常2-4週間程度でピークを迎えますが、そのあとの回復の仕方が異なっており、治療によく反応し、ほとんど後遺症なく短期間の入院で社会復帰できる方もいれば、初期の治療が済んだあとに長期間リハビリテーションが必要となる方もいます。特に四肢が麻痺になってしまった方や、呼吸不全となり人工呼吸器をつけたような重症の方の場合は、その離脱を含め、退院までに長い時間がかかることがよくあります。
ところが現在、リハビリテーションを主目的として急性期病院で入院を長期継続することは非常に困難です。回復期リハビリテーション病棟を利用し、集中的にリハビリテーションを行なうのも良いことだと思いますが、必ずしも神経内科医が担当となるわけではなく、ゆっくりとした回復のため、回復期期限内では、症状が十分回復していない段階でリハビリを打ち切られてしまうことすらあります。